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せけんしらず

 出勤しようと自宅のドアをあけたら年配の女性がアンケート用紙のようなものを出して、個人情報を記入するように言ってきた。

 「私は、民生委員です」

 「はあ、どちらのかたですか、名刺ください」

 「名刺はありません」

 「それなら、私としては民間調査機関の方に情報は出してません」

 「しつれいしました」と立ち去った。

 いまの私を調べても何も出ないと思う。

 まあ公明正大にいきましょ。

 きをとりなおして会社に出勤。

 その話をすると

 「私の母も民生委員でした」

 「え、興信所の人じゃないんですか」

 「ちがいますよ」

 とのこと。

 天涯孤独とか、付け届けなしとか、礼儀作法は都度GOOGLEで検索して調べるなどといいながら年を重ねた結果。

 私は、あるぶんやについてはそうとうな世間知らずらしい。

 人がよさそうな民生委員の人へ。

 「ちょっとつよくいいすぎました」

 0013

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